【兵庫県・加古川市】勝負の5月。教師たちは今。【播磨教育サークル「枠惑(わくわく)」】

こんばんは。
播磨の魅力を発信するメディア「palette」のライター、ロペスです。

始まりの春である4月が過ぎ、GWを終え、本格的に始まった新年度。気温も徐々に暖かくなり、半袖で出歩く人をちらほら見かけるくらい。

そんな春のやわらかな陽気の中で、私ロペスは朝寝坊する機会が増えました。

そう、世で言う「5月病」です。
春眠暁を覚えずってやつですね。

処処啼鳥は聞こえず、夜来風雨の音などもせず、花落つること知ることもなく爆睡しています。

朝が本当に辛い。
もう布団から離れたくない。

誰か「働き方改革」で布団の中でできる仕事を生み出して。

そんな折、先月加古川で産声をあげた学校教員の有志メンバーによる学習会「枠惑(わくわく)」の第二回が行われました。5月病に冒され春の陽気の中ぼーっとしている私と違い、休日の時間を割いてまで学習会へ来る先生方……。訳もなく何かにあやまりたくなる。

ごめんなさい。

実はこのGW明け、前職の教員時代は「5月病」だなんて言っていられないくらい重要な時期でした。

クラスが「荒れる」か「荒れない」か。

その判断ができるのがだいたいこの時期だったんです。
4月から新学年が始まり一ヶ月を過ぎた頃、子どもたちの真価があらわれます。クラスが出来上がって一ヶ月、先生の立ち振舞いを注意深く観察していた子どもたちが「どこまでやれば、この先生は怒るのか」のボーダーラインをつかみ始めるからです。
いわゆる「試し行動」と呼ばれる相手の出方を伺う行動。先生との距離をはかり「この先生、何をやっても怒らない」「駄々をこねれば大抵のことは許してくれる」など、先生のことをある程度つかめてきた子どもたちが徐々に変わり始め、荒れ始める。それがこのGW開けという時期なんです。

しかしこの期間、教師もプロですからただ試されているだけではありません。クラスにいる子どもたちがどういった性格でどれくらいの学力があるのか。日々子どもたちと接し、情報を集め、クラスがわかってきます。

お互いの出方を伺った一ヶ月が過ぎ、長い休みを経て再び出会う教師と児童生徒。ここから、本当の意味での「一学期」が始まります。

加古川ライター、ロペスのイベントレポート。今回ご紹介するのは学び続ける教員の学習会「枠惑(わくわく)」の第二回。勝負の5月を迎えた先生方、その姿に迫りました。

イベント会場

「枠或(わくわく)」の第二回が行われたのは、前回同様JR東加古川のコミュニティスペースHikare’。研修や会議では欠かせないホワイトボードや映像機器、Wi-Fi環境といった設備が整った、加古川でも珍しいクオリティの高さを誇る施設です。

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出会った子どもたち、クラス

時刻は11:00。学習会の参加メンバーが集まり始めます。
一ヶ月ぶりに顔を合わせるメンバーで近況報告をしたり、新しいメンバーの自己紹介を聴いたり、各々が学習会に入る前のアイスブレイクを行っていました。

今回初参加の先生もいたので、まず行われたのが前回の学習会の内容振り返り。「自立した学び手」の定義をあげ、前提条件の共有から始まりました。

自立した学び手とは

​学ぶことにワクワクしている。

​失敗をおそれずチャレンジできる。

​すべてを学びととらえることができる。

​自分の言動をふりかえることができる。

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前回の「枠或(わくわく)」で話し合われた内容。

その後、学級開きを終えて一ヶ月で出てきた「クラスの困ったこと」を共有。

「一斉指導の環境で育ってきた子どもたちに、いきなり自由に交流してくださいと言っても、中々できない」

「子どもたちに過度の報酬(満点だったらシールあげる、スタンプを押すなど)への期待、罰(宿題の量が増える、居残りをさせられる)への恐れがあり、内発的動機へのシフトが難しい」


といった課題が出てきました。

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各先生のクラスで抱える課題について。

どう「仕掛け」ていくか


それぞれの課題が出揃った後、じゃあこれからどうするのかといった「仕掛け」の話へ。他人事だと無関心でいるのではなく、まるで自身のことのように考え、一緒に打開案を模索する先生方。その在り方を見ていて心があたたかくなりました。

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他のメンバーの課題を「自分ごと」として考え、打開案を考える。

宿題や授業での取り組みで「報酬」「罰」の意識が強い子どもたちにどう向き合うかという話では、「宿題って必要なの?」「やるにしても目的が明確でなければやる意味がない」といった意見も出てきて、そもそも論から考え直す機会も。

【参考資料】
子どもに宿題をさせると悪影響しかないことが明らかに – GIGAZINE

実際に行っている授業実践では、先生方から「単元内自由進度」「作家の時間」など、魅力的な取り組みが紹介されました。

これからクラスでどういった「仕掛け」をつくっていくのか。参考になるような実例が数多く発表され、各々自身の取り組みにどう反映させていくかを真剣に考える様子が見られました。

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真剣に耳を傾けメモをとったり、質問を投げかけたり、意欲的に学ぶ先生方。
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動画で記録された生の授業実践の様子から学ぶ。

枠惑(わくわく)を終えて

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第二回の集合写真。

今回の学習会も、前回同様「著名な先生が、一方的に参加者に講演する」といったスタイルではなく、それぞれが互いに学び合う「アクティブ・ラーニング」の形をとっていました。

「今までのやり方でもやれるけど、それだと子どもたちの成長、幸せに繋がらない」

「子どもにやろうって言うことは、先生もやった方がいい」

前回のイベントインタビューで伺ったように、そうした代表の想いのもとで誕生したのが学習会「枠惑(わくわく)」。子どもたちはもちろん、先生方も一学習者として学んでいく。そうした教師の在り方が子どもたちに良い影響を与え、ひいては教室、学校を良くしていくのではないでしょうか。

「枠或(わくわく)」主催者の門積 健太先生

自分も元教育者として、こうした活動に出来る限りの協力をしていきたいと思います。ぜひまた、一緒に学ばせてください。


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この記事を書いた人

ロペス

1992年、奈良県生まれ。少年の心を忘れない26才児。paletteの編集長兼ライター。通称「ロペス」。畿央大学教育学部を卒業後、東京の人材派遣会社に就職。その後小学校教諭、塾講師、認定子ども園保育補助を経て現職。人、モノ、場所の魅力を引き出し、記事として発信するため日々奮闘中。目下の悩みは「終わらない成長期」。ダイエット方法募集中。