世界を楽しんで見る「眼」を持てるか。【神戸ハーバーランド】

こんにちは。
播磨の魅力を発信するメディア「palette」のライター、ロペスです。

先日SNSの投稿で、東京で活躍中のプロカメラマンであり、友人の上田 剛輝くんが関西へ来るとの情報を目にしました。

「知り合いのプロカメラマンが電車で一時間の距離にいる!会いに行かねば!」

と思って連絡をしてみたところ、忙しい中時間をつくってくださり、急遽神戸でのフォトウォークに付き合っていただけることに。メディアの仕事をしている中でカメラを触り始め、ジケフォトで写真の練習はしているものの、私の腕はまだまだド素人レベル。プロのカメラマンに手ほどきを受ける機会など稀ですから、これをチャンスに色々聴いてみよう!ということで、基礎を叩き込んでもらいました。

加古川ライター、ロペスのフォトウォークレポート。今回はプロカメラマンの上田くんと、神戸の町を撮り歩いた様子や、そこから学んだことを紹介していきます。

上田 剛輝(うえた こうき

東京学芸大学卒。卒業後、フリーのカメラマンへ。メインは学校写真。婚礼、音楽、演劇のスナップ、料理など。

・詳細HP
意識低い系男子
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フォトウォーク場所

今回フォトウォークを行ったのは、JR神戸駅から徒歩で約5分のところにある「神戸ハーバーランドumie」。1980年以前は旧国鉄の湊川貨物駅や川崎製鉄、川崎重工といった工場が密集する港湾地区だったそうですが、1985年に神戸市と民間企業が再開発に着手。工場の衰退や空き倉庫の増加などで活力を失った場所は、アメリカ発祥の手法である「ウォーターフロント計画」で再開発され、今日の姿になりました。

神戸ハーバーランド。どこを撮っても美しい。photo by ロ
近隣には複合商業施設が集まっている。photo by ロペス
対岸には観光施設が立ち並ぶメリケンパークが。photo by ロペス

光量の「差」を活用する

この日の神戸市は最高気温が34.8度。太陽の光が燦々と降り注ぐ快晴で、日陰と日向の明暗差が著しく、場所によっては逆光、白飛びで写真を撮るのが難しい一日でした。

上田くんはランチャーのようなカメラで参戦。photo by ロペス

最初のレクチャーは「光量」について。暗い場所から明るい場所を撮るのと、明るい場所から暗い場所を撮るのとでは写りが全然違います。被写体へ当たる光量と背景の光量に差があった場合、白飛びしたり背景が真っ黒になったりする。これを上手く使って表現する方法を学びました。

被写体の背景を基準にすると、光量の差によって手前の被写体が暗くなる。
手前の被写体を基準にすると、背景が明るすぎて白飛びする、
被写体の位置を変え、光量を同程度にするとこう。

フレーム外に世界をつくる

次に「構図で写真をどう演出するか」について。例えばこちらの写真。

photo by 上田

もう少し引きで撮ることも出来るんですが、フレームに入れる影の部分を調節することで、写真の外にも格子状の影が続いているように見えます。
続いてこちらの写真も。

photo by 上田 剛輝

上の写真と同じ格子状の影を撮った写真。あえて全体でなく一部を撮り、写真外に広がる影を想像させる演出となっています。
また、左上に写っている人の足元にも工夫が。人の全体を写すと、写真の主役が影か人なのかわからなくなってしまいます。だから、あえて「足元」だけ。人の姿全体だと主張が過ぎるけど、「足元」だけなら存在の匂いを残したまま、主役の影を邪魔しない。こういった工夫もされているそうです。

写真に写っている部分だけでなく、その外にどういった世界を想像させるのか。そこまで演出できればもっと素敵ですよね」

と上田くん。写真の中の配役を決め、整理するだけでなく、写っていない写真の外の世界も演出するプロの技だそう。

奥が……深すぎる。

遊び心を持って見る

最後に、帰り際上田くんが「お、面白そう!」とカメラを構えて撮った一枚がこちら。

明暗を分けるアンパンマンとバイキンマン。日向と日陰が両者を二分しています。

明るい正義。暗い悪。

また、時間帯が変われば

暗い正義。明るい悪

といった、パラドックスをつくることも出来ます。この対比の構図を見て、面白いと思ってシャッターを切れるかどうか。

こうした画を見て面白いと思えるかどうか。その『眼』が大事ですね。わかりやすくボカしたり、光量を変えたりしなくても、表現方法はたくさんあるんです。画から意味や物語を引き出し面白がることができれば、もっと表現の幅が広がると思いますよ」

観察眼というか、審美眼というか、常に「美しいもの」「面白そうなもの」を探しているその眼で撮る写真が、見る人の心に残るそうです。

受動的に「見えている」のか、能動的に「見ようとしている」のか。ファインダーを通して景色を見ると、いやがおうにも後者になる。普段見慣れた景色でも、見ようとすると見えてくるものはたくさんあります。カメラの面白いところって、こういうところじゃないでしょうか。

フォトウォークを終えて

午後から仕事の予定があるということで、おやつ時に解散。忙しい中時間を割いてくれ、色々手ほどきいただいたことに感謝を述べ、神戸駅で別れました。

しかし、実はこのフォトウォーク、ここで終わらなかったんです。

家に帰ってTwitterのタイムラインを見ていると、カメラ好きで知られる書漂家クロギ タロウさんが上田くんにめっちゃ絡んでいました。

羨ましいです(*´Д`*)
ぜひ僕にもフィードバックを笑— クロギタロウ(書漂家) (@taroimo0629) 2018年8月7日

撮りたいものを撮ればいいんです。もはやそれだけ…やれたとしても「何を撮りたかったか?」で「じゃあどこをどう撮ればよかったか?」を対話するくらいしかできないものですよー— Kouki Ueta(上田剛輝) (@KoukiUeta) 2018年8月7日

対話❗️
やったことなかったですねー_:(´ཀ`」 ∠):— クロギタロウ(書漂家) (@taroimo0629) 2018年8月7日

教育で言うところの発問になるんでしょうな。というか、何人かで撮ってきた写真をL版で並べてみて、「何を見せたかったのか?」を聞き合うだけでも意外と曖昧な部分がでてくるので良い機会だと思いますよー— Kouki Ueta(上田剛輝) (@KoukiUeta) 2018年8月7日

自分の友人同士が繋がって、互いにいい影響が生まれてるこの図、素敵過ぎる……。

上田くんありがとう!
タロウさん向上心流石っすね……見習います!!— ロペス@播磨のローカルメディア編集長 (@ropeth) 2018年8月7日

タロウさんの向上心がすごいし、それに答える上田くんもすごい。二人とも私の友人ですが、これまで二人の接点は無く、今回Twtter上で関わるのが初めて。今まで自分が結んできた縁が、こうして誰かの縁につながっていき、とても嬉しかったです。

今後も地域外から上田くんのような友人を招いて、結んで、地域に新しい風を吹き込ませていきたい。上田くん、今回はフォトウォークに付き合ってくれて、地域に新しい刺激を与えてくれて、本当にありがとう。今度は是非播磨にも遊びに来てね!

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この記事を書いた人

ロペス

1992年、奈良県生まれ。少年の心を忘れない26才児。paletteの編集長兼ライター。通称「ロペス」。畿央大学教育学部を卒業後、東京の人材派遣会社に就職。その後小学校教諭、塾講師、認定子ども園保育補助を経て現職。人、モノ、場所の魅力を引き出し、記事として発信するため日々奮闘中。目下の悩みは「終わらない成長期」。ダイエット方法募集中。