夜の果てへの旅

私は、生きるのが上手くない。

とても落ち込みやすく不安に駆られやすい。
その上、嫌な事を引きずりやすく立ち直りも遅い。
脆い心を持ち合わせた自分とうまく共存して生きたいと思うばかりだ。

私の周りには頼れる仲間がたくさんいるし、いつも助けられて生きている。

周りに助けられてばかりだな.。
まずは私が私自身を助けないとな。
そう思って、自らの心に処方したものがあった。

それは、夜だ。


それは、心に翅(はね)が生えてきて
自由に羽ばたいた夜。

本当は、
そのまま行方不明になってみてもよかった。

虫のごとく
暗くなるたび遠くの街の光に誘われて、
私は何も考えずハンドルを握ってみた。

ひたすらに真夜中を駆け抜けた。

palette 播磨 三木雄輝 姫路 加古川

いつも
意味のないことで たくさん思い悩んでしまうな
結局、一人が一番 傷付かないんだよな


「一人」でも、「独り」は寂しい。

東京に出てから8年が経とうとしている。
ずっと一人暮らしをしているし、家族や友達の温かみに飢えている。

「独り」暮らし…

この先どうなるんだろう。
いつまで孤独なんだろう。
また考え込んでしまうな。
やめたいな。

家に脳みそを置いてきたらよかった。
いつまでこんな自分と付き合っていればいいんだ。

加速する不安と孤独を抱えて走る。
知らない街に着くとすぐさまシャッターを切る。
涼しい風が夜の香りを運んできて心に余白が生まれる。
すぅっと息を深く吸い込むととても気分がよかった。

所詮、携帯のカメラでは
この素晴らしい夜を鮮明に切り取ることは出来ない。が、
この真っ暗な写真が後々、この夜を取り戻し、私の心を助けてくれると信じて。


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結局、単純なもので人生には余白が必要なのだ。
浮世から離れて
物思いにふけって、
悩んで、
どうとでもなれ。と
放り出せれば気持ちも良い。

普段の生活ではそれが出来ないだけで、そのための時間を作って治癒に回す事でこんなにも気持ちは変わる。

うまく生きたいな。
飼い慣らせない不安や孤独と共に。

私は私と独りぼっち。
たまには見つめ合いっこしようね。

明けない夜はないというが
私の夜は明けないでほしいと思う。
あの夜の果てで私と生きる術を教わった気がしたから。

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この記事を書いた人

三木 雄輝

1993年 兵庫県姫路市生まれ。姫路市の淳心学院中高等学校を卒業後、神奈川県川崎市の洗足学園音楽大学に進学。
卒業後、東京を中心にギタリスト・作詞作曲家として活動中。2015年 エマージェンザジャパン ベストギタリスト賞受賞。美しい言葉をギターサウンドに乗せた耽美的なロックを追求。趣味は執筆と写真を撮ること。