【兵庫県・姫路市】播磨地域に社会人と学生が歩み寄れる機会をつくりたい【いろはMeetup】

「大人の仕事は、正論を言い続けることではなく、その仕組みを作ることです」


この言葉に出会ったのは、つい最近のことでした。

引用元の記事。

まちづくりの仕事をしている中で、「こうだったら良いよね」といった話はよくするのですが、実際形にできているかと問われるとまだまだ。

自分は播磨地域の大人として、次の世代に対して何ができているだろうか。
何を残していけるだろうか──



そんなモヤモヤしていた頃、兵庫県立大学の大学院生であるくるみんの投稿をFacebookで見かけました。

播磨 palette イベントレポート いろはMeetup 兵庫県立大学 コワーキングスペースmocco

「学生と地域」のテーマで、地域の方とホンネを語ってみたかったりします。。。

くるみんの投稿より。

地域で学生が課題意識を持っている。
大人からも「学生とうまく関わっていきたい」といった話はよく耳にする。

ただ、地域では世代間で分断が生じ、お互いに歩み寄りたいと思いながらも中々その機会がありません。
「あったら良いな」が生まれているけれど、まだ形になっていないんです。

これってまさに、地域の「大人」である我々の出番なのでは……?

「いつか誰かがやってくれるだろう」のスタンスでは何も生まれない。
「いつか」は待っていてもやって来ないし、「誰か」はもしかしたら自分かもしれない。

ということで、早速形にしました。

兵庫県、特に播磨地域の学生と大人が、腹を割って本音で話し合える交流会、「いろはMeetup」
今回はその様子をご紹介します。

いろはMeetup@姫路コワーキングスペースmocco

「多様な地域の大人と学生が出会い、対等に話し合える場を作りたい」
そんな思いで兵庫県姫路市で始動したのがこの交流会、「いろはMeetup」です。
「いろは」という名前は、①最初の、始まり ②いろんな「色」が交わる
という2つの意味を持っています。

播磨(主に姫路市・加古川市)地域の大人と学生が、「自分たちが欲しいと思う場所は自分たちでつくろう」と二人三脚で創り上げてきました。

イベント詳細はこちらから。
播磨 palette イベントレポート いろはMeetup 兵庫県立大学 コワーキングスペースmocco

Meetupとは……?

下記の三つを原則とした、少人数で行われる密なコミュニティ。

  1. 「興味ベース」「問題意識ベース」「課題ベース」で集まる場
  2. ただテーマについて話すのではなく「お互いの顔がわかった状態で話す」場
  3. すべての参加者は平等であり、特定の誰かに利する場ではない

継続的に実施し、お互いの仲を深めつつ、新しい参加者にも門戸が開かれている。それが「Meetup」です。

詳しくはこちらから。

兵庫県姫路市にあるコワーキングスペースmoccoでは、2019年6月から様々な興味関心や課題意識にもとづいたMeetupを開催し始め、5人〜20人規模の少人数ながら密なコミュニティを形成。継続的な開催を目指しています。

文章に興味関心のある層が集まる「ライティングMeetup」。
カメラ・写真に興味関心のある人たちが集う「フォトMeetup」。
芝居やナレーション、ラジオを始め、声にまつわることに興味がある人が集う「VoiceMeetup!」。
デザインに興味関心のある人たちが集う「デザインMeetup」。
イベント主催者や飲食店・ギャラリーオーナーなど、自身の持つ場をより良くしていきたいとの想いをもった人たちが集い学び合う「場づくりMeetup」。
学生企画! 心理学の興味関心のある人たちで学び合う「心理学Meetup」。
兵庫五国のコミュニティマネージャーが集い、見識を深め合うMeetup形式の「#コミュ活」。
特撮作品を愛する人が集まり、お互いの好きな作品を紹介し合ったり、実際に自分たちで何かを創り出してみたり、色んな特撮愛に触れる「特撮Meetup」。

アイスブレイク〜自己紹介

Meetup当日、参加者は名簿上で25名。会場のキャパギリギリの人数が集まりました。

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初対面同士、この人数でいきなり語るのは当然難しい。
お互いの間にゆるいつながりを生み、コミュニケーションが取りやすい環境をつくる必要があります。

そこでこの人が登場。
若者を対象とした場づくりで活躍し、播磨地域の同年代でアイスブレイク(場の緊張した状態を『氷』にたとえ、それを溶かしていく取り組みのこと)を仕掛けさせたら右に出るものはいない宇高くん。

播磨 palette イベントレポート いろはMeetup 兵庫県立大学 コワーキングスペースmocco
彼は北条高校で学生を対象とした場づくりを行い、何度も成功させています。

最初に行ったワークは「似顔絵Remix」
制限時間内にお互いの似顔絵を書くワークショップです。

初対面の相手の顔を直視するのはハードルが高いので、こちらのワークを「言い訳」に相手を観ることができ、交流のハードルが下げることができました。

また宇高くんの「似顔絵〜?」の号令に合わせ、全体で「Remix!」と掛け声を出すことにより、恥ずかしいといった意識を払拭する効果もありました。

播磨 palette イベントレポート いろはMeetup 兵庫県立大学 コワーキングスペースmocco
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播磨 palette イベントレポート いろはMeetup 兵庫県立大学 コワーキングスペースmocco
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「これはちょっとww」

「顔じゃなくて服のロゴから描かれた(笑)」

と各所で笑い声が上がり、場は徐々に和気あいあいとした雰囲気になりました。

播磨 palette イベントレポート いろはMeetup 兵庫県立大学 コワーキングスペースmocco
ヒゲのある人は、絶対ヒゲから描かれるよね……(笑)

似顔絵Remixに続き、こちらもアイスブレイクの一種である「ハブユーエバー」のワークへ。
フルーツバスケットの要領で、「今朝パンを食べてきた人!」「今日この場を楽しみにしてきた人!」といったテーマを投げ、該当する人が席から立ち上がって移動するワークです。

この場にどんな人が集まっているのか、全体で可視化し共有することができます。
また、自分がどういった人なのかを「YesかNoか」「立って移動する」ことで表現できるため、ハードルが低くその後の自己紹介や自己開示を伴う難易度の高い自己表現ワークへの導入にもなりました。

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宇高くんの明朗な声掛けはもちろん、参加者の皆さんが企画へ積極的な参画してくださったこともあり、会場の空気は最初と比べかなりあたたまりました。

播磨 palette イベントレポート いろはMeetup 兵庫県立大学 コワーキングスペースmocco
参加者の顔もだいぶほころんできている様子。

そしてここからお互いの自己紹介。
A4サイズの紙を4つの窓に分け、それぞれの象限に自己紹介を書き込んでいきます。

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左上「読んで欲しい名前」、右上「所属」、左下「興味関心のあること」、右下「今日来た目的」。
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その後は自己紹介を書き込んだ紙を持ってペアで交流。お互いの名前、興味関心、この場に何を楽しみに来たのかといった点を知りました。

播磨 palette イベントレポート いろはMeetup 兵庫県立大学 コワーキングスペースmocco
皆さん積極的にペアを探し、交流されていました。

今、学生と大人の胸の中にあるモヤモヤ

休憩をはさんでMeetupの核である話し合いの時間へ。最初のテーマは「各々が抱えているモヤモヤ」でスタートしました。

配った紙にそれぞれ抱えているモヤモヤを書き、席を立って全体で交流。似たようなテーマや気になったテーマの人とグループを組みます。

「自分の気持ちを素直に打ち明けられない」

「将来に漠然とした不安がある」

「他所から引っ越してきて地域に中々馴染めない」

といった三者三様のモヤモヤが出てきていました。

播磨 palette イベントレポート いろはMeetup 兵庫県立大学 コワーキングスペースmocco
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グループに分かれてからはスタッフのくるみんが「グランドルール(話し合いの際に大事にして欲しいルール)」を説明。

  • Yes,and…の精神で(頭ごなしに否定するのではなく、相手の考えを一度受け止めてから話そう)
  • 半歩踏み出す意識(いつもの自分より少しだけ頑張ってみよう)
  • お土産を持って帰ろう(せっかくお金を払って時間をかけて来たから、気付きや学びを持って帰ろう)

上記三点を意識して話を進めていくようアナウンスがされ、話し合いがスタートしました。

播磨 palette イベントレポート いろはMeetup 兵庫県立大学 コワーキングスペースmocco
それぞれのグループで「わかる!それはモヤモヤする!」といった共感や「◯◯したらいいんじゃない?」「もっと◯◯すれば良くなるよ」といったアドバイスの声があがっていました。

自分の悩みをしっかりと受け止め、一緒に考えてくれる人がこの播磨地域にいる。

そうした体験を皆さんにして欲しいと、スタッフのくるみんとかなちゃんが設けたこの機会。二人が大学生活で育んできた優しい想いを実現する機会をつくることができ、本当に良かったです。

かっこいい大人ってなんだろう?

各々の自己開示が行われ、コミュニケーションの土壌ができあがってきたタイミングで今回の本テーマ「かっこいい大人ってなんだろう?」へ。

学生はこれから目指していきたい大人像を、大人は自分を見つめ直す機会としてこのテーマを考えてもらいました。

播磨 palette イベントレポート いろはMeetup 兵庫県立大学 コワーキングスペースmocco
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播磨 palette イベントレポート いろはMeetup 兵庫県立大学 コワーキングスペースmocco
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参加者の理想とする大人像は様々で、「人の良さを素直に見つけて褒められる大人」「失敗を許せる大人」「やりたいを叶えられる大人」などが書かれていました。

「何かやってみたい!」と思った時、果たしてそれは自分が理想としている大人像に近づいているのか?といった視点を持って取り組んで欲しい。コンパスを持たずに海へ出るのはとても危険なこと。自分がどこへ向かって進んでいきたいのか、その指針を持ってこの先地域に関わって欲しいと考え設けたのがこの時間。
皆さんの中で一つ指針になるヒントが見つかったなら幸いです。

宣言!明日から◯◯します!

最後は「宣言の時間」。

こうした交流会やセミナー系のイベントは、魅力的な人に会って刺激を受けたり周りから評価を受けて気持ちが大きくなったり、参加しただけで何か特別なことを成したかのような気になってしまうことがあります。
でも大事なのは、その後どういった行動をしたか。

この場で一時的に気分が上がっても、家に帰ってご飯を食べてお風呂に入って床につけば「魔法」は解けてしまう。するとまた「魔法」を求めてイベントや交流会へ足を運ぶ。何もせずに魔法ばかりを求めるサイクルに入ってしまうと、何も成せないまま自意識だけが肥大化していく、なんて結果につながりかねません。

だからこそこの場で「明日から何をするのか」を宣言する時間を取りました。

播磨 palette イベントレポート いろはMeetup 兵庫県立大学 コワーキングスペースmocco
播磨 palette イベントレポート いろはMeetup 兵庫県立大学 コワーキングスペースmocco

皆さんそれぞれ具体的に何をするかを考えて目標設定をされていたので、狙い通りの時間になったはず。ここで生まれたつながりがきっかけで既存のプロジェクトが成長したり、新しいプロジェクトが誕生すれば、この場をつくったスタッフの一人として冥利につきます。

いろはMeetup@コワーキングスペースmoccoを終えて

時間はあっという間に過ぎ、ついに終了の時間に。参加者同士で連絡先を交換し合う姿があちこちで見られ、とても嬉しかったです。

今回いろはMeetupを立ち上げた学生が設定したゴールは「播磨地域に大人と学生が本音かつ対等な立場で話し合える場をつくること」。Meetup後の参加者の様子を見ていると、そのゴールには無事たどり着けたように思います。

ただ前述の通り、この機会はあくまで「きっかけ」であり「魔法」に過ぎません。この後参加してくださった皆さんがどのような行動を起こすのかによって「いろはMeetup」の価値が決まります。


私ロペスが運営するpaletteは播磨地域で活躍するプレイヤーを紹介するメディア。いつかこの場に集まった皆さんの中から、paletteで一緒にお仕事できる人が出てくるのを心待ちにしています。

ではまた、播磨地域のどこかでお会いしましょう。ありがとうございました!

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いろはMeetup@姫路コワーキングスペースmocco 参加者の声

参加してくださった皆様からあたたかい感想をいただいております!
こちらで一部ご紹介。

いろはMeetup@姫路コワーキングスペースmocco vol.2

鋭意企画中!
「イベントの企画運営を一緒にやってみたい!」「兵庫県播磨地域で面白い大人と学生の交流会をやってみたい!」といった方は是非下記リンクからご連絡ください!

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こちらから。

この記事を書いた人

ロペス

1992年、奈良県生まれ。少年の心を忘れない26才児。paletteの編集長兼ライター。通称「ロペス」。畿央大学教育学部を卒業後、東京の人材派遣会社に就職。その後小学校教諭、塾講師、認定子ども園保育補助を経て現職。人、モノ、場所の魅力を引き出し、記事として発信するため日々奮闘中。目下の悩みは「終わらない成長期」。ダイエット方法募集中。