ゆるりと愛でる、言葉と文章。【ライティングMeetup@姫路コワーキングスペースmocco】

私は読書家でもなく、文筆家でもなかった。

けれども、言葉や文章がそこに紡ぎだす「空気」が好きだ。

たとえば、キャッチコピー。
マーケティングの一環として生み出されるその言葉たちは、お店や商品を鮮やかに、時にあえて褪せた色に彩る。デザインと組み合わさることでより、私たちの購買意欲をかきたてる──「なんかいいな、好きだな」と思わせる「空気」を紡ぎだす。

たとえば、エッセイ。
出会ったことのない誰かの日常や、出会ったことのある誰かの頭の中。みんな同じ人間なのに、どうしてこうも感じ方や捉え方、言葉の選び方が異なるのだろう、そしてその違いが心地よいのだろう。

言葉や文章を見るのは好きだけれど、読書家でも文筆家でもないし、この想いを誰かと共有する機会はない。
文章を書くことも好きだけれど、周りに「書いている」人がいないし、どうすれば上達するのか分からない。
みんなで文章を愛でる場があったら楽しそうだけれど、なかなか見つからない──それなら、つくってみよう。

私、paletteフォトライター鶴留と、編集長ロペス。楽しいことは自らつくり上げるのが我々の性分だ。こうして立ち上がった企画が“ライティングMeetup”だった。

播磨 palette イベントレポートライティングMeetup コワーキングスペースmocco
イベント詳細はこちらから。

イベント会場は姫路のコワーキングスペース「mocco」の会議室。

moccoのHP


今回の参加者は、私(鶴留)と編集長ロペスを含めて計6名。書くことを仕事としている方にも、「文章を書いたことは無いけれど、書いてみたい」という方にもご参加いただいた。
共通するのは「言葉や文章に興味があり、好きであること」。このイベントにお持ちいただくものは、この想いだけで十分だ。

イベントは前半と後半の2部に分かれる形だ。前半では好きな言葉や文章を持ち寄り、その良さを紹介しあう。後半ではひとつのテーマと数枚の写真を共有し、それぞれが文章を執筆する。

Meetupとは……?

下記の三つを原則とした、少人数で行われる密なコミュニティ。

  1. 「興味ベース」「問題意識ベース」「課題ベース」で集まる場
  2. ただテーマについて話すのではなく「お互いの顔がわかった状態で話す」場
  3. すべての参加者は平等であり、特定の誰かに利する場ではない

継続的に実施し、お互いの仲を深めつつ、新しい参加者にも門戸が開かれている。それが「Meetup」。

詳しくはこちらから。

コワーキングスペースmoccoでは6月から様々な興味関心や課題意識にもとづいたMeetupを開催し始め、5人〜20人規模の少人数ながら密なコミュニティを形成。継続的な開催を目指しています。

カメラ・写真に興味関心のある人たちが集う「フォトMeetup」。
地域の若年層と大人との交流の場「いろはMeetup」。
地域の若年層と大人との交流の場「いろはMeetup」。
心理学に興味のある人たちが集まって学び合う「心理学Meetup」。

「好き」を語り、紹介しあう

それぞれ自己紹介をして、まずは前半のスタートだ。好きな言葉や文章を持ち寄り、その良さを紹介しあう。“好きなものの交換会”といった体だ。

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編集長は「最も短い物語」とも言われている英文や、小学生が読んだ俳句を紹介。

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好きな言葉や文章について熱く語ったり、持ってきていただいた本のページをめくったり。この場に集まったものは「このキャッチコピーがいい」「この歌詞がいい」「この商品名がいい」など、企画時に思っていたよりもバラエティ豊か。
それぞれの仕事や普段の活動と関わりが深いものが多いのかと思いきや、意外なものを持ってきてくださる方が多かった印象だ。

ただ、その端々に普段の活動や考え方のルーツがちらりと見え隠れしていて、とても興味深かった。

播磨 palette イベントレポートライティングMeetup コワーキングスペースmocco
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真剣に耳を傾け、時に「ああ、それいい!」と相づちを打ちながら、なごやかに進行していく。

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他の参加者が紹介したものをメモしている方も多く、その場でインターネット検索をする方もいた。「ああ、この人っぽいな」と納得したり、「こういう文章が好きなんだ!」と驚いたり。

大げさかもしれないが、ほんの少しだけ他人の頭の中を覗いた気分になれて面白い。自分の好きなものを語る、そしてそれを聞いて興味を持ってくれる人がいる。
私も最近読んだ日常系のエッセイを紹介したが、純粋に「自分の好きな文章を、たくさんの人が好きになってもらえたら素敵だな」と思った。

ひとつのテーマで、異なるものを生み出す

やはり好きなものを語るときには、どうしても熱が入る。時間が許すならば、もっと好きな文章を語り合いたいところだった。もう少し語り合いたい余韻を残しつつ、後半の企画へと移る。

後半ではひとつのテーマと数枚の写真を共有し、それぞれが文章を執筆する。“文章執筆ワークショップ”といった体だ。執筆するテーマと写真は主催側で用意をした(今後、参加者の皆様から募る形式になるかもしれない)。

6月は梅雨の季節ということで、テーマは「雨」。写真は事前に撮影したものが9枚。

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執筆の条件としては「雨」をテーマとすること、および写真を最低1枚使用すること。写真は文中に差し込んでも構わないし、文頭にタイトル画像のようにして使用しても構わない。文章の形式は問わず、小説・ニュース記事・エッセイ・コラム・俳句・詩等々、書き手の自由。普段書いているものに寄せてもいいし、書いてみたいものに挑戦するのもいい。

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途中、参加者の執筆する様子をちらりとのぞかせていただいた。アイデアを並べて整理する方、使う写真を先に決める方、とにかく書き始めてみる方など、テーマも提示された写真も全く同じなのに、書き手によってやり方が全く違う。好きな言葉や文章が異なるように、生み出し方も異なる。

当然のことだが、それぞれに今までの経験や触れてきた文章の違いがあるのだと感じた。

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今回は時間の都合上、執筆したものを全員で共有するまでは至らなかった。だが、「全員が同じテーマで自由に文章をつくる」という経験が今後、文章の読み方や生み出し方に少しでも変化をもたらしていたらいいな、と発案者の私は思っている。

言葉や文章の愛で方は、それぞれだ。もしかしたらそこには、その人の人生までも表れているのかもしれない。

多種多様な愛で方に触れて、自分の視界がちょっとだけ広がるような。
“ライティングMeetup”は、きっとそんな場所になっていくはずだ。

ライティングMeetup参加者の執筆課題記事

ライティングMeetupにご参加いただいた皆様の課題執筆記事の一部を以下にご紹介。毎回共通のテーマを設定し執筆いただいているが、同じテーマでも人によって全く違う文章ができあがるのが面白い。

書き出しと締めの文を与えられ、文章を執筆した回。二次創作は初めての切り口だった。
はるばる奈良県からお越しいただいているやまとくんの記事。テーマは「月」。
大阪からの参加者、けんずさんはnoteに自身の執筆記事を掲載。

ライティングMeetup参加者の声

ライティングMeetup参加者のイベントレポート

月に1度、どなたもゆるりと

今後も企画や進行を見直し、さらにゆったりのんびりと文章を愛でられるよう進化していきます。開催は月に1度を予定しており、どなたでも参加しやすいような空気づくりを心がけています。

読書家のあなたも、そうでないあなたも。何も書いたことがない、書くことが苦手だというあなたも。
月に1度、ゆるりと文章を愛でてみませんか。ご参加をお待ちしております。

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お仕事(インタビュー・取材など)の相談は
こちらから。

この記事を書いた人

鶴留 彩花

1991年、兵庫県生まれ奈良県育ち。関西大学卒。しがない事務職会社員。「日常の端っこ」をひとつのテーマとして、写真を撮ったり文章を書いたりするのが好き。楽しそうなこと・面白そうなことには、持ち前の行動力で首を突っ込んでいくタイプ。いろんなお誘い(特に写真と文章に関すること)大歓迎です、お待ちしています。編集長ロペスとは中学時代からの腐れ縁。