【兵庫県・播磨地域】夢の終わりと「ワイルドカード」【編集長コラム】

こんばんは。
播磨の魅力を発信するメディア「palette」の編集長、ロペスです。

ここ最近、palette周りのコミュニティで新しい「挑戦」の話がよく出てくるようになりました。

「写真を撮ってみたい」

「ライターに挑戦してみたい」

「イベントを主催してみたい」


色々な「やりたい」がプレイヤーから出てきており、paletteの中でたくさんの色が彩度を増してきています。

そんな中でも特に興味深いのが「リベンジマッチ」を仕掛けているプレイヤーたち。
過去に大きな挫折を経験している彼らは「もう自分には不可能だ」「こんな夢は持たないほうが賢い」といった考え方になったことも一度や二度じゃないはず。一体なぜ倒れても立ち上がり、再度挑もうと思えるのか。

新しく挑戦しようとする彼らを見ていて一つ気付いたのは、どんな辛いことがあっても「火種」を失わずに持っていたんだなということ。
一度破れた夢でも、くすんで汚れて傷ついた夢でも、捨てずに握りしめていたらいつか必ず火が着くタイミングが必ず来る。

加古川ライター、ロペスのpaletteコラム。
今回は再起をかけ、何度も挑戦を繰り返してきたプレイヤーたちに迫りました。

リベンジマッチを仕掛けるプレイヤー

paletteでインタビューしたり関わったりしてきたプレイヤーの多くは、これまでの人生の中で大きな挫折を経験しています。

お金や信頼を失った者。
大切な人を失った者。
キャリアを失った者。
夢破れた者。

それぞれが挑戦の過程で「挫折」を経験し、色々なものを失ってきました。しかし、一度倒れて夢との距離がはなれたものの、視線の先にある夢を見失わずにずっと捉え続けてきた彼らは今なお夢の道中にいます。

ミュージシャンのまさきは「意味のある瞬間」を生み出すために活動をつづけ、鶴留は自身の負の感情をエネルギーにし写真での「表現」へと昇華。

写真で「意味ある瞬間」を表現。
まさきのインタビュー。
鶴留は自身の負のエネルギーを、写真での自己表現へと昇華・
これまでの生き方を振り返ったコラム。

風船屋のろみひ〜さんは「幸せの波紋を広げる」ために、現在も志のあるプレイヤーへの協力を続けています。

ろみひ〜さんは地域の若者が挑戦しやすい環境をつくるべく、様々な手を打っている。音声メディア「paletteラジオ」などもその一つ。
ろみひ〜さんのインタビュー。

書漂家のタロウさんは「撮っておきの1冊」「ホントレート」といった企画を続々と打ち出しています。

書漂家クロギタロウ氏による新しい挑戦「ホントレート」。
「ホントレート」は界隈でも大好評。
タロウさんのインタビュー。

夢の終わり

ここで一つ自分の話を。
あまり積極的に話すことでもないので知らない人もいるとは思いますが、実は私も過去に大きな挫折を経験しています。以前こちらの記事でちらっと触れました。

大学時代様々なことに挑戦し、団体の代表やイベントの企画運営を経験していた自分はいい気になって「東京でいっちょ挑戦してやろう!」と卒業後に上場企業へ就職。当然地方の田舎者が簡単に成功できるわけもなく、「もっと出来る人」たちに囲まれ劣等感を感じながら働く日々を過ごしました。
周りと比べ、出来ない自分を認められず、どんどん自分で自分を責めていき「無能な自分に生きている価値など無い」「まだキャリアが綺麗で可能性に期待されている間に死んでしまいたい」とまで思うように。幸い当時の友人たちや家族、恋人のおかげで最悪の結果だけは免れました。

ただ、一度壊れた心は戻ること無くその後も「双極性気分障害」という時限爆弾を抱えながら生きることになりました。感情の起伏が激しく、日常生活を送るのは可能でも毎日9時18時で働く一般的なサラリーマンに復帰するのは絶望的な状況に。今や誰もが知る「官製ブラック」である学校現場の環境で働くことなどもっと考えられなくなりました。

ここで、青春時代の全てをかけた「教師」という私の夢は終わりを迎えます。

実習の時にもらった寄せ書き。
ごめんね。一生懸命頑張ったけど、俺は字のキレイな先生になれなかったよ。

夢は何度も形を変えて現れる。

そこからの生活はひどいものでした。無気力でただ生きるために機械のように働く日々。心を殺して何も考えず、感じず、必要なことを必要なだけ繰り返すような働き方が続きました。

その後縁があって加古川市の企業へ就職。まちづくり事業部に所属し、ローカルメディア「palette」を立ち上げ、ライターとして活動を始めることになりました。最初は「仕事は仕事」と以前と同様割り切って働いていたのですが、インタビューを続けているうちにふと気付いたんです。

この仕事、過去に終わったはずの夢の匂いがする。

今やっている仕事は、直接的ではなくとも人の成長や活躍に寄与できるような仕事ではないか。インタビューを行い、記事を書き、メディアに乗せて届けることで、自分は「教育」の分野に貢献できるのではないか。

あの時、一度諦めて捨ててきた夢が形を変えて自分の前に現れた瞬間でした。

プレイヤーを育て、活躍の場をつくるといった想いを引き出してくれたインタビュー。


俺の夢は終わってなかった。夢を叶える手段はひとつじゃなかった。「教師」という職種ではなくとも、自分の夢はこの仕事で叶えられる。たとえ一つの道が閉ざされたとしても、夢にたどり着く道は他にもあるんだと、その時気付くことが出来ました。

教育関係のイベントを通して教育に関わることも。

人生にワイルドカードを

スポーツの世界には「ワイルドカード」という制度があります。特別参加枠という意味で使われ、一度敗退したチームが勝ち上がるための「敗者復活戦」の意味で使われることも。

夢に挑む戦いにもスポーツと同様「ワイルドカード」が存在します。正規ルートではなくとも、一度敗北を期していても、挑戦を諦めない人にはそのチャンスが必ず訪れます。その時リベンジマッチを仕掛けられるか、心に眠った火種をもう一度燃え上がらせることが出来るのかどうか。

自分も他のプレイヤーたち同様「palette」という場でリベンジマッチをかけています。一度破れた夢の残り香をたどってここまで走ってきました。だからこそ、paletteがこうして自分だけでなく他のプレイヤーにとってワイルドカードのチャンスになり、リベンジマッチに挑める環境になったことが心の底から嬉しいんです。

挑戦を続けている限り、失敗や敗北は「過程」であって「結果」じゃない。

これからもpaletteが関わるプレイヤーにとって挑戦の場であれるよう、一つ一つの可能性をていねいに活かしていきます。

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この記事を書いた人

ロペス

1992年、奈良県生まれ。少年の心を忘れない26才児。paletteの編集長兼ライター。通称「ロペス」。畿央大学教育学部を卒業後、東京の人材派遣会社に就職。その後小学校教諭、塾講師、認定子ども園保育補助を経て現職。人、モノ、場所の魅力を引き出し、記事として発信するため日々奮闘中。目下の悩みは「終わらない成長期」。ダイエット方法募集中。