【兵庫県・明石市】「自然な姿を写したい」【フォトグラファー:しーちゃん】

こんばんは。
播磨の魅力を発信するメディア「palette」のライター、ロペスです。

今回のインタビューの相手がカメラ女子ということで、正直ビビってました。自撮り棒とか持ってきて「可愛いくまさんのポーズしてください」とか言われたらどうしよう。

絶対やりたくない。

それをInstagramにあげられたりなんかした日には。

「お前、職場の若い女子におもちゃにされてるんだってな」

なんて噂が広まったら、もう地元帰れない。

幸い今回インタビューした人はそんな感じの子ではなかったです。

良かった。
本当に良かったよ。

写真は昔から好きです。カメラとか触れないので、もっぱら見る専門ですが。「世界報道写真展」なんかはよく行きました。その時代を切り取る一枚として、それぞれにストーリーがある重厚な写真です。世界の絶景○○選とかも好きで、書店でよく見ています。行く予定も予算も無いんですけどね。

ただ画として綺麗なだけでなく、その裏にどんなストーリーや思いがあったのか。そういったエピソードが好きなので、今回はその辺りを中心にインタビューしました。

加古川人物インタビュー。あずさ珈琲でクリームソーダの弾ける泡の音を聞きながらスタートです。

西尾静華(にしお しずか)

1995年生まれの22歳。愛称は「しーちゃん」。大阪府能勢町で大自然に囲まれて育ち、幼少の頃から山の中を駆け回ったり、秘密基地を作ったりして遊んでいたそう。ただ、なぜか虫は大の苦手。幼いころから姉の影響でピアノを始め、それ以来音楽と共に成長。府立豊島高等学校へ進み、軽音楽部に所属。3年間「DREAM BLOSSMs(どりぶろ)」というバンドを組んで、地元のライブハウスや野外音楽堂などでライブ活動を行う。自身はベースを担当。

普通科総合選択制(基礎的基本的な学習の他に、生徒の興味関心に合わせて自由に選択できる科目が設定されている制度)を活かし、音楽漬けの3年間を過ごす。カメラが趣味で自身のアートワークを出展したことも。

写真との出会い

ロペス:カメラはいつから触り始めたの?

しーちゃん:高校卒業してからですね。夏くらいに一眼レフを中古で友達から6万で買いました。一度ディズニーに行った時、この景色を撮りたいなと思って。携帯で撮るにはもったいない景色だったんで、カメラを買おうと思いました。

ロペス:6万!?高っ・・・(笑)

しーちゃん:中古なので安い方ですよ(笑) 一括で買いましたね。分割とか、ダラダラ先延ばしにするの嫌なんで。

ロペス:ああ、わかる。毎月返済に追われるストレス嫌だもんね。ディズニーの風景を撮りたいって話だけど、その時の風景や記憶の残し方っていっぱいあるじゃん?写真だけじゃなくて絵とか、例えば俺なんかは文字で残すのが好きだし。しーちゃんは何で写真なの?

しーちゃん:私も文字は好きなんですよ。スケジュール帳にフリースペースがあって、その日起こったことや感じたことなんかを書くのは好き。でも全然続かなくて(笑)写真なら簡単だし、誰が見てもわかりやすい。だから写真ですかね。

ロペス:なるほど、継続って難しいもんね。写真は続いているみたいだけど、それは何で?簡単って理由の他になにかある?

しーちゃん:彼氏と付き合ったのが大きいかもしれないですね。デートとかで行く先々で写真を撮るんですけど、一緒に付き合ってくれる。

ロペス:へえ!彼氏そういうの嫌いじゃないんだ?観光地でよく場所陣取ってはしゃいで写真撮ってる女の子見て「うざっ!」って思う男の人も多いと思うんだけど。

しーちゃん:そんなことはないですね。むしろ「俺にも教えて」って感じで、一緒になって撮ってます。お互いに写真撮り合ったりしますよ。彼氏は結構興味関心が広いタイプで、誰かがやっているのを見ると「俺もやりたい」ってなる人なんです。

ロペス:好奇心旺盛な人なんやね。

しーちゃん:そうですね。とりあえずやってみるって感じです。やる前から諦めるというか、食わず嫌いをしない。まずやってみて、それで合わなかったり、違うなと思ったりしたらやめますけど。

ロペス:めっちゃええ男……俺好きやわ(笑)それは趣味も一緒に楽しめたら続くよね。

しーちゃん:カメラは実際にやってみて、「俺いけるわ」って思ったみたいで、私だけじゃなくて彼氏も一緒に使って写真撮りますね。

ロペス:いいね!ぶっちゃけ、どっちのほうが上手なの?

しーちゃん:私・・・って信じたい(笑)でもたまにめっちゃいい写真撮るんですよ。そういう時は「その写真いいね!」って言って現像して家に置いてますね。

ロペス:何か・・・それめっちゃ楽しそう。

自然な人の姿を

ロペス:しーちゃんはディズニーの風景が撮りたくてカメラを始めたって聞いたけど、人物よりも風景のほうが好きなの?

しーちゃん:いや、人物の方が好きです。友達のポートレート撮ったりとか、コスプレイヤーさんの写真撮ったりしています。アニメや漫画が大好きなので、そういった写真を撮るのも好きです。頼まれると嬉しいので、どんな写真でも自分で良ければ基本撮らせてもらってますね。

ロペス:そうなんだ?そこは柔軟というか、選ばないんだね。例えばさ、「篠山紀信みたいな写真撮って」って言われたら?(笑)

しーちゃん:それは私でいいのかもう一度確認しますね(笑)で、OKなら撮らせてもらいます。

ロペス:撮るんだ、そこは・・・。

しーちゃん:何かに没頭している時とか、笑っている時の人が好きなんですよ。なので、頑張って取り組んでいる姿というのは撮りたいと思います。そういった写真が撮れた時、自分の中で「いい写真が撮れた!」っていう充実感がある。見返していて嬉しいし、「これどうですか?とても素敵ですよ!」って写真確認の時に言いたくなる。

ロペス:ああ、それはわかる!自然な感じというか、無理にその様子を演出してるものじゃない写真が好き。

しーちゃん:そうですね。無理矢理作らせた笑顔なんかではなくて、自然な表情を撮りたいなと思います。だから写真を撮る時「はい、チーズ!」みたいな合図で撮るのではなくて、会話を楽しみながらその人の自然な姿を写真におさめられるよう工夫していますね。

ロペス:どんな工夫?

しーちゃん:話しながら撮ります。他愛ない会話をしながら、そのままパシャっと。そうすると自然な表情が撮れるんです。特にポーズとか決めてこうして下さいっていうのも無いし。あくまで自然な表情、立ち振舞が撮れるよう、会話中に撮りますね。

ロペス:なるほど。確かにそれだと演じた感じは出ないよね。

思い出深い写真

ロペス:思い出深い写真とかある?

しーちゃん:思い出深い写真かー。難しいなー。一枚はぱっと出てくるんですけど。この写真です。

しーちゃん:これはずっと大好きな写真ですね。王子公園の観覧車なんですけど、彼氏と付き合って一ヶ月立った記念日の時に撮った写真です。一眼レフ買ったから、デートに持っていこうと思って。一番最初に一緒に撮った写真です。

ロペス:めっちゃ綺麗!空の青と雲の白のコントラストが良いし、観覧車のかごの色も鮮やかで、インパクトあるよね。この赤い屋根がちょっと写ってるのも好き。

しーちゃん:ありがとうございます。この写真は、二人で一緒に写真を撮り始めた最初の一枚なんです。この時からデートで写真を一緒に撮るようになりました。だから思い出深くて、写真を見るとその時の気持ちや見たもの、話したことなんかを思い出します。

ロペス:彼氏と一緒に写真を始めた「きっかけ」の一枚がこれなんやね?それはストーリーある一枚やろな。

しーちゃん:ちなみに彼氏がとった写真もありますよ。

ロペス:ああ!なんかわかるでこれ!俺もこう撮るわ。全体を「綺麗に、正確に。枠におさめるよう」撮ろうとする。しーちゃんの写真みたいに観覧車の右上だけ切り取るみたいな、オシャレな撮り方しないわ(笑)人によって見ているものは同じでも、切り取り方が全然違うって面白いよね。

しーちゃん:そうなんですね(笑)確かに全然違うと思うけど、その違いも面白くて。お互いの写真の良いところや、自分には無かった気づきが生まれますから。撮影後は写真見ながら「ここ良いよね!」って褒め合ったりしてますね。

ロペス:これはコスプレイヤーの方の写真?

しーちゃん:そうです。『忍たま乱太郎』ですね。飛び跳ねて躍動感ある感じの一枚です。コスプレの撮影では知らないアニメや漫画の撮影のお願いとかもあるので、そういった場合はアニメや漫画をちゃんと読んでから撮りますね。やっぱり世界観とか知らないと中々うまく撮れないですし。

ロペス:そこまでやるんだ!?結構ていねいにやるんだね。

しーちゃん:せっかく頼んでくれたのに、全く知らないではちょっと、ね。ある程度知ってた方がいいじゃないですか。アニメも漫画も好きなので、苦にはならないです。

ーちゃん:これは風景で好きな写真です。朝霧かな。写っている橋は明石海峡大橋。

ロペス:うわ、めっちゃ綺麗・・・。なんていうか、もう、このベンチに座りたい。もう行きたい(笑)

しーちゃん:そう言ってもらえるの嬉しいです。写真見た時に、その人に「行きたいな、素敵な場所だな」って思ってもらえると本当に嬉しい。これはちょうど台風の後で、海が遊泳禁止になってたんですよ。なので全然人もいなくて。風景だけ綺麗に撮ることができました。たまたま海が撮りたいなって思って、出かけたんですけど、本当についてましたね。「人誰もおらへんやん!」ってなって(笑)

ロペス:それはついてるね。さっき聞いたんだけど、自然な表情を撮ることを心がけているって言ってたじゃん?そういう写真ってある?

しーちゃん:これですね。この写真はとても大好きです。神戸の北野坂に行った時に撮ったんですけど、写真好きの先輩がいてて一緒に撮りに行ったんです。その時の一枚。

ロペス:確かに無理して笑ってる感じはしない。

しーちゃん:これも会話しながら撮りました。よく撮る時に「どんなポーズをとればいい?」って聞かれるんですけど、「いや、普通にそのままでいいよ」って答えてます。やっぱり自然な表情や立ち振舞が好きなので、無理矢理その様子を作るのはちょっと自分の中では違いますね。

今後挑戦したい写真

ロペス:今後「こんな写真撮ってみたい!」って思う写真ってある?

しーちゃん「ラブグラフ」ってご存知ですか?家族写真やウェディング、カップルフォトを撮っているところなんですけど、そこの写真が本当に素敵で。特にカップルフォトでは自然な二人の様子が出ているんですよ。こういう写真を撮ってみたいなと思っています。

ロペス:ああ・・・眩しい。めっちゃ幸せそう。

しーちゃん:Twitterをフォローしていて、写真がタイムラインに流れてくる度に「うわ!めっちゃええやん!」ってなって(笑)値の張る高価な服を着ているわけでもない、装飾品で着飾っているわけでもない。それでもこんなに素敵な写真が撮れる。それはもう本当に感動でした。初めは「ディズニーの写真を撮りたい」からでしたけど、この写真と出会ってからはいつかこういう写真が撮れるようになりたいと思って、人の写真にも挑戦するようになりましたね。

ロペス:じゃあゆくゆくそういう写真が撮れるようになったら、是非俺も撮って下さい。二重あごは修正で消してね(笑)楽しみにしてます!今日はありがとう!

しーちゃん:わかりました(笑)こちらこそ、ありがとうございました!

インタビューを終えて

インタビューやっていて、何が素敵って、好きなことや熱中していることを語っている時の人の姿。これはしーちゃんと同じで、彼女はカメラでその姿を捉えようとしている。自分は文章で楽しく語っている様子を表現できるよう努力している。

「表現」の世界は難しくて、見つけた「素敵」をていねいに伝えることは中々容易なことではないけれど。今回、手法は違えど同じ気持ちで取り組んでいる人と話せたことは本当に良かったなあ。お互い自分の「表現」を磨いて、色んな素敵を楽しく表現できるよう頑張りましょう!今回はインタビューを受けていただき、ありがとうございました!

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この記事を書いた人

ロペス

1992年、奈良県生まれ。少年の心を忘れない26才児。paletteの編集長兼ライター。通称「ロペス」。畿央大学教育学部を卒業後、東京の人材派遣会社に就職。その後小学校教諭、塾講師、認定子ども園保育補助を経て現職。人、モノ、場所の魅力を引き出し、記事として発信するため日々奮闘中。目下の悩みは「終わらない成長期」。ダイエット方法募集中。