未来を描く高校生の主張!【かこがわ若者会議】

こんにちは。
加古川の魅力を発信するメディア「palette」のライター、ロペスです。

加古川でライターを始めて、友人によく「加古川ってどういうとこなん?」と聞かれるようになりました。私は基本「やりたいことを持っている人がたくさんいて、それを実現できるところ」と答えています。

加古川に働きに来てまだ3ヶ月ほどなのですが、外から来て数多くの驚きがありました。その中でも特に驚いたのは、地域の方々の「やりたい!」があふれていること。そしてそれが実現できる環境が整っているところです。

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播磨paletteインタビュー かこがわ若者会議 かこむ
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(写真:「and」提供)

一日店長という形で、その日一日場所を使って「やりたい!」を実現できる仕組みがあります。

また東播磨地域創造センター「かこむ」では、夏休み期間に数多くのイベントが行われました。

東播磨生活創造センター「かこむ」

これらの例で言えば、どのイベントも箱も大盛況と言っても過言ではなく、地域の方々にとってニーズのある大変有意義なものばかりでした。ですから、友人たちには「加古川アツイなー!盛り上がってるでー!」と話しています。

そしてこの秋。大人たちだけでなく、若者にも「やりたい!」が実現できる機会が開かれるという話を聞きました。その名も「かこがわ若者会議」。

今回は「かこがわ若者会議」に関わっておられるNPO法人シミンズシーズの佐藤桂子さんにその想いを伺って来ました。

かこがわ若者会議とは?

播磨paletteインタビュー かこがわ若者会議 かこむ

まずは取り組みの簡単な説明を。かこがわ若者会議は、加古川市内の高校生が仲間と一緒に「ジモトをもっと面白くする」アイデアを企画して発表する、高校生によるまちづくり実験の取り組みです。

ポイントは何といっても関わる人の多様さ。講師・アドバイザー、大学生スタッフ、地域の方々など、数多くの方と関わり合いながら企画をつくっていきます。

そして最終日。まちの人にプレゼンをし、企画やそこにかけている想いなどを伝えます。

メディア掲載情報(加古川経済新聞)。

高校生の「やりたい!」

ロペス:かこがわ若者会議が出来上がった流れを簡単に教えてもらってもよろしいですか。

佐藤:スタートしたのは今年の6月です。加古川は高校がとても多く、毎日たくさんの高校生が登下校しています。ただ通学路としてまちを通り過ぎていくのはもったいないなーと思っていて。当法人が指定管理運営させて頂いている普段東播磨地域創造センター「かこむ」にもたくさんの高校生が来ています。そういった高校生たちと「何か楽しいことができたら良いよね」という話は以前からあったんです。それを形にしていこうという話になったきっかけは、加古川西高校のジュニア・レッド・クロス部の生徒といっしょに活動したときですね。

ロペス:どのようなイベントをされたんですか。

佐藤:季節の掲示物を子どもたちと作るイベントで、高校生が子どもと一緒につくり、わからないところを手伝ってあげる。そんな活動です。期間は半年程で、それが終わった時に高校生から「自分たちが通っている商店街で何か楽しいことがしたい」という話が上がったんです。

ロペス:高校生から……。

佐藤:そうです。「それができたらいいよね」という話をしていたのが、最初のきっかけですね。

ロペス:高校生から「やりたい!」という気持ちが出てきて、それを企画として形にするというのは本当に素敵だと思います。こちらから一方的に「いいからやりなさい」というのではなくて。

佐藤:自分の好きな場所や、好きな人がいる。そういうのが地域への愛着につながってるのかなーと思うんです。それって、地域にどれだけ関わった経験や機会が大事じゃないかなと。かこがわ若者会議で、そういうのが増えていくといい、まちの中で楽しいことをしようというようなテーマがあるんです。

ロペス:高校生たちに愛着を持たせるような意図があるんですね。

佐藤:うーん、ちょっと違うかな。「○○させる」というのではなくて、高校生から出てきた「○○したい」というのを大事にしたいんです。しなさいじゃなくて、したいという気持ちを大事にする。あらかじめやることが決まってしまっていたら楽しくないじゃないですか。だから「○○したい」という気持ちから始めて、企画の過程で自然と愛着を持ってもらえたらなと思うんです。

ロペス:なるほど。あくまで高校生から、というところなんですね。

学校外の多様な人々との関わり

ロペス:かこがわ若者会議って、パンフレットを見ていると結構たくさんの方々と関わるんですね。

佐藤;そうなんです。企画って一人でできるものではないですよね。色んな人と協力し合いながら一緒につくっていく。そういうものだと思います。例えば、企画の立て方やそれの動かし方なんて、高校生で中々教わらないと思うんです。だから専門的に教えてくれる講師の方やアドバイザーの方々などがサポートに入る。プレゼンもただ「やりたい」というだけじゃなくて、こうすればまちにとってこんなにいいんだよっていうメッセージを伝えるようにする。そうしたら地域の方々からアドバイスをいただけたり、協力してもらえたりするかもしれない。

ロペス:より多くの人に応援される企画になりますね。

佐藤:はい。それで、最後まで頑張ってプレゼンをやれば、多分やりたくてうずうずするような気持ちになると思うんです。そこまでいけば最高ですね。

ロペス:最高ですね。わくわくが伝染します。

佐藤:あと遊びというのも一つポイントで、遊びって究極の主体性じゃないですか。させられているのではなくて、自分からしたいことをしている。愛着って強制されて持てるようなものではないと思うので、遊びのように自分から取り組めるようなものがいいと考えています。そういった意味で、ナナメの関係で関われる大学生にも協力してもらっています。

ロペス:おお、大学生ですか。

佐藤:はい。神戸学院大学の学生がインターンで来ているんです。それでこちらの若者会議にも全日程関わって高校生の相談役になってもらっているんです。

QOLからQOCへ

ロペス:佐藤さんがこのかこがわ若者会議にかける想いというのは、どういったものなんですか。

佐藤:すごく個人的な話になるんですけど。私、高校生の時はすごく腑抜けた女子高生だったんです(笑)特に情熱を注げるもの無く、部活もせず学校と家の往復しかしていないような生活で。あんまり楽しくなかったですね。そんな高校生って、今もいるんじゃないのかなあって。そんな時に、学校外のコミュニティで楽しいことがあったり、自分の世界を広げてくれるようなものがあれば、楽しいかもしれない。しかも自分のしたいことを言える、口に出せる、形にできる。そんな場所があったらいいなと思うんです。

ロペス:なるほど。そういう体験があったんですね。

佐藤:はい。それは加古川西高校のジュニア・レッド・クロスさんとイベントした時に肌で感じていて。失敗したり、大変な思いをしながら、自分のやりたいことを楽しんでやっていく。こういった経験って、とても素敵だなと思いました。

ロペス:自分も高校生時代は高校だけで生活が完結していたので、そういう意味では狭い領域だったなと感じますね。佐藤さんのおっしゃる、学校外のもう一つのコミュニティの良さってどういうものがあると思いますか。

佐藤:そうですね。QOL(Quality Of Life)というのをご存知ですか。

ロペス:ああ、人生の幸せの尺度が何かですよね。物質的な豊かさだけでなく、精神的な豊かさも考慮した上での幸せの尺度のことって聞いたことがあります。

佐藤:それが最近QOC(Quality Of Comuniti)に価値が移行してきているみたいなんです。一人じゃなくて、みんなとだから楽しい。そういったコミュニティがたくさんあって、自分の気持ちのいい関係をみんなと築きながらコミュニケーションをとっていくのが楽しいだろうなと個人的には思っています。

ロペス:自分一人の幸せではなくて、コミュニティでの幸せってことですか。

佐藤:はい。それが幸せの一つかなあと。

取材を終えて

今回佐藤さんからお話を伺い、かこがわ若者会議が大人の「これはいいものだからやりなさい」という一方的に押し付けではなく、高校生の「やりたい!」を応援する形で立ち上がったものだとわかりました。高校生たちが、地域の方々と関わり合いながら成長していく。そしてその過程で地域に愛着を持っていく。加古川で働いている私としても、このように地域で若者が活躍し成長していける取り組みは是非応援したい。今後も何らかの形でサポートしていけたらなと思います。

佐藤さん、インタビュー協力ありがとうございました!

詳細

 連絡先
NPO法人シミンズシーズ かこがわ若者会議事務局
 TEL 079-422-0402
 FAX 079-421-0407
 MAIL info@npo-seeds.jp 
・開催日  9/9 , 9/16 , 9/23 , 9/30 , 10/7(全て土),10/8(日)


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この記事を書いた人

ロペス

1992年、奈良県生まれ。少年の心を忘れない26才児。paletteの編集長兼ライター。通称「ロペス」。畿央大学教育学部を卒業後、東京の人材派遣会社に就職。その後小学校教諭、塾講師、認定子ども園保育補助を経て現職。人、モノ、場所の魅力を引き出し、記事として発信するため日々奮闘中。目下の悩みは「終わらない成長期」。ダイエット方法募集中。